まじっくらんど日記
キノコ
6月の粘菌
6月は筆者にとって憂鬱な季節だけれども、小さな生命たちにとっては、最も活気づく季節だ。特に、粘菌たちは花盛りといってもいい。毎日のように、新しい粘菌の子実体にでくわす。毎日撮りためた写真をせっかくなのでここ発表することにする。
さとる | 2018年6月29日
ゴミ粒のような小甲虫の奥深き世界
枯れた木やら、キノコ(特に硬い系のキノコ)をよく観察すると、1〜2mmほどのゴミのような小さな虫がうろちょろしているのに気がつく。そんな、ちっぽけな虫をデジカメで拡大してみると、びっくりするほどいろいろな虫がいることに気がつくだろう。そんな、小さな虫たちの多様な世界をほんの少しご紹介。

他に名前が思いつかないほど、ぴったりな名称だ。遠慮がちに生えるツノが素晴らしい。

甲殻類のような形態。非常にすばしっこい。


小ささを表す形容詞に色々と工夫の見られる所にも面白さがある。ケシ、ミジン、、、単にチビにしないところにかつての学者のセンスを感じる。
さとる | 2018年6月12日
キノコにて その3
とろけたシイタケにて見つけたのはキノコアカマルエンマムシ。ずっとお目にかかりたかった虫だ。キノコにいるハエの幼虫などを捕食する。エンマムシの仲間は最も好きな虫のの一つだ。その形、テカテカの質感などがツボなのだ。

キノコにてシリーズ最後は、腐れシイタケにやってきたマエジロアシナガヤセバエ。名前を調べるのに苦労した。ハエやアブの仲間のというのは、面白い形態、生態をしているものが多いわりに研究している人が少ないせいか、ネットで探しても結局わからないものが多い。
で、このマエジロアシナガヤセバエは、オス同士がメスを巡って争うのだけれど、その時のやりとりがなかなかユーモラスなので、興味ある人は検索して見てください。

さとる | 2018年5月1日
キノコに集まるムシ2
倒木に生えているキクラゲの仲間の菌類を見てみると、2mmほどのオレンジ色のダニのようなものが走り回っている。なんとなく撮影して見てびっくり。
これは、ダニではない。どうやら、トビムシの仲間のようだ。作り物のような質感を持っている。脚や触覚もとってつけたような雰囲気がある。
ユーモラスな感じもあって面白い。手を近づけるとピョンピョン飛び跳ねる。それゆえトビムシという名前なのだろう。
森の中にはとてつもない量のトビムシが生息しているそうだ。トビムシがいなければ、森も成り立たないのかも知れない。
さとる | 2018年4月29日