まじっくらんど日記
日常
海のミラージュ
もう、一週間くらい前になるのだけれど、
伊豆高原にポストカードの納品に行った帰り道でのことだ。
ちょうど、伊豆高原の赤沢温泉から大川まで国道は海に沿って走る。海抜は数メートルというところ。水平線の向こうに伊豆七島の伊豆大島や利島、新島を眺めながらのドライブはもうお馴染みでありながら飽きることがない。海はいつも、違った顔をしている。
その日、水平線上に石油発掘基地らしきものがあるのが見えた。ついに伊豆沖で石油が?!まさか!

どうやら大型船が空気のゆらぎで浮いて見えるもののようだ。利島も下がえぐれて見える。

これは蜃気楼の一種だろう。稀に、大島の向こうにビルが見えたりするのだ。それを見ると自分も浮いているような、何か得した気分になる。
面白いことに、走っている場所がちょっと標高が高くなると、浮遊現象はなくなり、船は普通に海の上にあるのだった。
さとる | 2018年2月2日
薪集め
今年は冬が早い。
我が家は薪ストーブなので、
どうやって薪を確保するかが、毎年の課題だ。
前の年に、薪のために木を.切っておいたりもする。だいたい直径20〜30cmくらいの木が20本くらいあれば冬を越せる。

さて今年は、カシノナガキクイムシによって枯れてしまったマテバシイの大木が何本もあるので、薪には困らない。

マテバシイは結構硬いので、チェーンソーで切っていると、たちまち刃が切れなくなる。おまけに、太いので、割るのが大変だ。ヨキ(斧)ですっこんすっこん割れれば、薪割りは楽しいけれど、なかなか割れないと、自分の骨が割れてしまうような気になる。
とはいえ、薪がたくさん貯まると、豊かな気持ちになれるのだ。今年は、暖かい冬が過ごせそうだ。
カシノナガキクイムシの豆知識
全国で、ナラ枯れが問題になっているけれど、その原因となる小さな甲虫。ナガキクイムシ科で養菌性キクイムシと言われるグループに属する。集団で、木の幹に小さな穴をあけ、そこに自らが運んだ菌を繁殖させてそれを食べる。それによって、木が枯れてしまう。この辺りでは、マテバシイが被害にあっている。コナラも食害されているが、枯れるまでには至っていないようだ。なぜ、近年ナラ枯れが多いかというと、山の手入れをしなくなったのが原因だそうだ。カシノナガキクイムシは、太くなって樹液の少なくなった木を好むのだが、若い木には樹液が多いのでカシノナガキクイムシはそんなに繁殖できない。昔は、薪にするために木を若いうちに切って使っていたので、ナラ枯れに至る木はそんなになかったということらしい。里山を手入れしないことの弊害は思っている以上に大きいのかもしれない。
さとる | 2017年12月29日