くぼやまさとるの山奥ギャラリー【まじっくらんど】

まじっくらんど日記

昆虫

フユシャク

厳冬の中をひらひらと舞う蛾がいる。
これは、秋の蛾の生き残りではない。フユシャクという
冬に成虫になるシャクトリガの仲間だ。
冬に似つかわしい、地味で渋い装いだ。
フユシャクの大きな特徴は、メスに翅がないことだ。
是非とも、メスにお目にかかりたいのだけれど、
見つけるのにはフユシャク目(め)が必要なようで、まだ一度も見つけたことがない。(オスは灯りに飛来したり、ヒラヒラ飛んでいるので見つけやすい。)

灯火に飛来したシロオビフユシャク

フユシャクに限らず、冬に潜んでいる虫を見つけるには、それなりのテクニックがいる。
それゆえ、見つけることに密かな喜びを感じるのである。
今年は忙しいせいで、ゆっくりと冬の虫を探せない。残念だ。

さとる | 2018年1月13日

ヒゲナガゾウムシ色々

アトリエの周りのヒゲナガゾウムシ色々をご紹介。
ヒゲナガゾウムシの仲間は枯れ木、朽木に集まるものが多い。
今まで、見た中で非常な衝撃を受けたのがクロオビヒゲナガゾウムシだ。

クロオビヒゲナガゾウムシ(♂)

邪魔じゃないのですか?こんなに長い触角で。いいんですか?こんなにカッコよくて!

ウスモンツツヒゲナガゾウムシ(♂)

このウスモンツツヒゲナガゾウムシの変則的な触角、筒状の体もいい味出してます。

シロヒゲナガゾウムシ

鳥の糞のようにも見えるこのムシのどこがいいのだ?と問われてもうまく答えることはできない。でも「いいよな〜」としみじみと呟いてしまう。

ナガフトヒゲナガゾウムシ

カミキリムシのように見えるが、これもヒゲナガゾウムシなのだ。彫刻的な存在感がある。

11月7日〜11月12日 京都アートステージ567の個展もお忘れなく!

さとる | 2017年11月3日

一度きりの出会い

アトリエの周りの昆虫写真を撮り始めてから
もう20年くらいになる。デジカメの登場が、再び昆虫に目を向けさせる大きなきっかけになった。
始めのうちは、なんとなく自然の写真を撮っていたけれど、だんだんと元々好きだった昆虫中心になっていった。
今は昆虫の他に、粘菌にもかなり関心が向いている。

毎年、季節になれば必ず現れる虫もいれば、稀にしか現れないものもいる。

10年撮っていて、たった一度しかお目にかかっていないものもいる。

まずは、そのたった一度しかお目にかかっていない虫たちを
何回かに分けてご紹介しようと思う。まず、第一号。

キンモンノメイガ

2010年の5月にあかりに飛んできた。キンモンノメイガ。本来、九州、沖縄などに産する南方系の蛾だ。その土地に定着しているのではなく、たまたま飛んできて定着していない種類を偶産種というのだが、これはまさに偶産種だろう。
この年は、5〜6月に南方系の蛾が何種類か飛来して、夏は記録的な暑さだった。

さとる | 2017年10月28日

ハネナガウンカの色々

昆虫というのは、地球上で最も種類が多い。にもかかわらず、というか、それゆえにというか、ほとんどが一般に知られていない。だいたい、ほとんどの人が都会に住んでいるのだから当然だ。
だからハネナガウンカと聞いて、「あ、あれね」とすぐに思い浮かべられる人はほとんどいないのではないだろうか?

でも、知らないのはもったいない。ハネナガウンカはすごく面白いし、カッコイイのだ。

アカハネナガウンカ
鈴なりのアカハネナガウンカ

ハネナガウンカの中で一番ポピュラーなのがアカハネナガウンカだろう。背の高いイネ科の植物につく。うちでは、毎年コウリャン(タカキビ)の葉にくっついている。時に鈴なりなるくらいいる。悪巧みしていそうな顔の面白さで(ごく一部に)人気がある。

マエグロハネナガウンカ

マエグロハネナガウンカは幼虫が菌類を食べて育つ。かっこよさでは一番かもしれない。カエデの種子のように見える。風を利用して飛ぶのではないだろうか?

アヤヘリハネナガウンカ

アヤヘリハネナガウンカは虫関係のブログを見ていると、珍しいとか稀とかレアと書いてある。でも、今年は何度も目撃している。翅脈の模様が魅力。

キスジハネビロウンカ

ハネナガウンカではなく、ハネビロウンカという名前だけれど、きっと近い種類だと思う。氷菓子のような、ガラス細工のような、マボロシのような、触れるとハラハラと崩れてしまうかのような雰囲気を持っている。

マダラハネナガウンカ

いつの日か、ハネナガウンカといえば、みんなが知っている時代が来るのだろうか?別に来なくてもいい、という声が大多数だろうけど。

さとる | 2017年10月9日