くぼやまさとるの山奥ギャラリー【まじっくらんど】

まじっくらんど日記

2017年09月

イヌビワ

ちょっと前まで、イヌビワが食べ放題だった。

イヌビワ

イチジク科の低木で、8月の終わり頃に実が黒く熟し、ほのかに甘い天然のデザートだ。果柄も紫色に色づく頃が食べごろ。
さて、このイヌビワは極めて特殊な方法で受粉する。イヌビワコバチというたった一種類のハチによって受粉するらしい。詳しく知りたい方は、イヌビワコバチで検索して見てください。世界は不思議で満ちている。

さとる | 2017年9月13日

クルミの木

10年くらい前に、家の前にオニグルミをまとめて10個くらい埋めておいたら、
一つだけ芽が出て、今では5mくらいになっている。
結構たわわに実がなるまでになった。

オニグルミは好きな樹木の一つだ。堅果は美味しいし、木の佇まいも涼しげでいい。

そして、毎日クルミの木をながめていてわかったことは、色々な昆虫が集まるということだ。
コウモリガが穿った穴から出てくる樹液にはコクワガタ、ノコギリクワガタなどの樹液を好む様々な昆虫がやってくる。幼虫がクルミの葉を食べるシャチホコガ、ムラサキシャチホコ、アミメリンガ、エゾスズメなどもやってくる。初夏には、新芽を食べ荒らすクルミハムシが大量に発生し、それをえさとするカメノコテントウ、ハムシドロバチもやってくる。

ムラサキシャチホコ。見事な立体感

たった一本のクルミの木を巡って、様々な物語が展開していて、飽きることがない。

カメノコテントウ

さとる | 2017年9月11日

鹿の影響

最近は、日本全国の地方で鹿が増えて困っているという話をよく聞く。ここ南伊豆もそうだ。すごい勢いで増えている。

鹿が増えて、減ったものもあれば、増えたものもある。
減ったものの代表に山の林床を覆っていたアオキがある。10年くらい前までは、裏山の中はアオキが生い茂っていて、すごく見通しが悪かった。アオキにはあまり虫も集まらないし、そんな好きな木でもなかったがなくなってみると寂しいものがある。山の中がスカスカになってしまった。

増えたものの代表は、ゴホンダイコクだ。コガネムシ科の中の糞虫の仲間で、雄にはシャープなツノがいくつも出ていて、あまり大きくはないけれど、実にカッコのいい虫だ。ただ、鹿のフンという、非常に目立たないところに集まるため、あまり知られていない。

ゴホンダイコクコガネ

さとる | 2017年9月8日

クサギ

クサギ
家の周りには、クサギがやたら生えている。この木も、カラスザンショウやアカメガシワ同様、パイオニア植物(先駆植物)_森が伐採されたり、山火事になったりした後に真っ先に生えてくる植物_だ。

クサギの花近影

クサギというのは、葉っぱが臭いことからこの名がついたらしいが、草のようにじゃんじゃん生えてくるから、クサギなのではないか?と疑っている。今(8月~9月はじめ)が花の盛りで、山には甘い香りが漂っている。この香りが嫌いだという人もいるけれど、僕は結構気に入っている。香りに包まれて、山と戯れているような気分になる。

花には色々な昆虫がやってくるが、特に黒いアゲハが頻繁に訪れる。モンキアゲハ、ナガサキアゲハ、カラスアゲハ、ジャコウアゲハなどだ。今年は特に多くて、すぐに5〜6頭飛び交っているのが目にはいる。クサギの花を渡り飛ぶアゲハ蝶たちがいて、クサギの花はより生きてくる、、というか、山は生きてくる。

さとる | 2017年9月6日